研究内容
病理学的見地から、肝臓・胆道・膵臓疾患を中心に病態と機能の解明、新たな診断法の確立、新規治療の開発に寄与することを目的とする。
また、消化器疾患全般、乳腺、呼吸器など様々な腫瘍の発癌、腫瘍形成過程における免疫微小環境の分子病理学的解析を進めている。
1. 肝内胆管癌の発育・進展機序の解明
肝内胆管癌はLarge duct typeとSmall duct typeに分類され、それぞれの腫瘍の特徴が明らかになってきた。腫瘍細胞の形態的な違いのみならず、分子遺伝学的な違い、免疫微小環境の違い、治療感受性に注目した解析を行っている。

2. Steatohepatitisの病態解明
国内の多施設共同研究、海外の関連施設を含め、MASLD/MASHの中央病理診断を行っている。
新しい診断法やバイオマーカーの確立、病態解明を念頭にヒト検体での多数例の解析、動物モデルでの検討を行っている。

共同研究施設
- 佐賀大学医学部 肝臓・糖尿病・内分泌内科、附属病院肝疾患センター
- 九州大学工学研究院 生体材料・医用工学講座(井嶋研究室)